
今年で13年目になるタイワ試験田ではコシヒカリとイセヒカリの稲刈が既に終わって、残りは古代米だけとなりました。周りの田んぼの稲刈が終わり稲がないため、スズメが集団でこの古代米の稲穂に集まってきています。
今年の抑草試験の取り組みは、第1田と第2田(古代米区)は米糠ペレットの抑草試験、第3田はヘアリーベッチによる不耕起水田としての抑草試験、第4田はEM活性液による冬期湛水抑草試験を行いました。
第1田の米糠抑草試験では田植が6月8日で、翌日に米糠7:くず大豆3の混合ペレットを100kg/10a散布し、6月21日に中耕除草しました。この中耕除草のタイミングがよかったのか、その後にアオウキクサが大繁茂しコナギはかなり抑えられ、オモダカも例年よりひ弱なものとなりました。収量は1等米となって、13年目にしてようやく米糠抑草がうまくいった結果となりました。
第3田はヘアリーベッチの窒素肥料の残留効果を期待して元肥は投入していません。5月19日にヘアリーベッチを刈り、入水して5月31日にマット苗を普通の田植機で植えました。不耕起のため植え付けがうまくできず欠株だらけとなり、また、補植も地面が硬く苗が刺さりません。田植から失敗した試験田となりましたが、その後野生の鴨が飛来して苗のないところを自由に泳いでいました。欠株が多かったため苗はまばらで、雑草のない田んぼになりました。等級は1等米、収量は概算で3.5俵/10aとなり過去最低を記録してしまいました。ヘアリーベッチ抑草は、専用の播種機や田植機などを用意するそれなりの準備が必要だったと反省しています。
第4田は昨年の11月30日にEM活性液を投入し、代かきをして冬期湛水に入りました。約1ヶ月間はずっと水が濁っていたのには驚きました。その後、雪が降り積もってからは濁りはなくなったようです。5月31日にコナギが生えていましたので代かきをし、6月1日に田植をしました。6月15日に中耕除草をしてから雑草が殆ど生えず、10月11日の稲刈まで、例年多かったコナギが生えていてもひ弱でした。第1田と同じく中耕除草のタイミングが良かったように思います。収量も概算で9表/10aもあり、等級は着色米のため2等米となりました。
冬期湛水は冬期間の水の確保が必要です。日本全国どこでも出来るものではありませんが、その点富山は水に恵まれていますのでやりやすい抑草技術といえます。
以上、3種類の抑草方法の水田作業時間とコストを精査し、来年度の試験は原点である米糠抑草のみに絞ってみたいと思っています。
(タイワ有機稲作研究会会長 里 至博)